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I for Japan; Japan for the world; The world for Christ; And All for God.

ニュースレターNEWS LETTER

  •                         日本を愛するキリスト者の会 副会長 手束正昭
  •                                  2015年5月7日 第1号
  • 洗脳の徹底  「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の謀略
  •  「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」それは、戦争についての罪責感を日本人の心に
  • 植え付けるための洗脳計画のことである。つまり、GHQはその占領当初から、日本人に大東亜戦争につ
  • いての罪責感を植え付け、日本人自身が自らの国を犯罪国家として承認するように仕向け、洗脳しようと
  • して、緻密な計画を立てて、実行に移していったのである。
  •  何ということだろうか。今日多くの日本人が深く抱いている過去の戦争に対する罪責感は、日本人自身
  • が自ら反省をしてもたらされたものというよりは、GHQの謀略によって洗脳され植え付けられたものだ
  • というのである。それによって終戦から60数年以上を経ても尚、日本人はその罪責感から自由になれず、
  • 「土下座外交」や「対米追随外交」と言った卑屈極まりない外交姿勢を取り続けているのである。それだ
  • けではない。このことは戦後の日本人の自信喪失や青少年の中に蔓延している虚無主義や冷笑主義として
  • 表われ、様々な社会的混乱をもたらしている。
  •  更にこのことは、キリスト教界と無関係というわけにはいかず、大いに関係しているように、私は思う。
  • 何故戦後、キリスト教にはあれ程の追い風が吹いたにも拘わらず、今尚人口の1パーセントから抜け出す
  • ことができないのであろうか。それは一つには、クリスチャン自身がこの「ウォー・ギルト・インフォメ
  • ーション・プログラム」による洗脳に最も鋭く応じてしまったからではなかろうか。クリスチャンという
  • のは、得てして純情な人、素直な人が多い。しかも、日本のキリスト教の場合、圧倒的にアメリカの宣教
  • 師の犠牲や働きの下に生まれ、アメリカやアメリカ人に対して何某かの恩義や引け目を持っている。その
  • ために、GHQによる巧みな「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」には、是非もなく、
  • これを受け入れてしまう素地は十分すぎるほどあった。それは、戦後直に、既述した如く賀川豊彦氏が
  • 「一億総懺悔」運動を提唱したり、また1967年に日本基督教団は総会議長鈴木正久名によって、「第
  • 二次世界大戦下に於ける日本基督教団の責任についての告白」をすることの中に、端的に表われている。
  • その結果、日本キリスト教団においては、“戦争責任告白路線”なるものが定着をし、社会派が教団の主導
  • 権を握ることによって、伝道はなおざりにされ、教会の復興や成長を求めることは蔑視され、今日の衰退
  • 状況が現出することになったのである。
  •  一方、福音派の中に於いても、教団よりも30年ほど遅れて、同じような流れが強くなり、クリスチャン
  • 新聞などを見ると、かつてのキリスト新聞を彷彿とさせるような記事や評論が多く出るようになり、思わず
  • 苦笑してしまうことがある。極めつけは、1997年に出された「日本リバイバル同盟」(NRA)による
  • 「戦争責任と謝罪文」である。評議員の中で私ひとりが異論を差し挟んだようで、他の多くの評議委員の方
  • 々は、「NRAも早く謝罪をしなくては乗り遅れてしまう」という強迫観念に駆り立てられているように、
  • 私の眼には映った。しかも、この謝罪文を出すきっかけが、趙繩牧師が「日本人一千万人救霊」のスロー
  • ガンを以て約20年間献身的に日本宣教に打ち込んだにも拘わらず、願ったような成果を挙げられなかった
  • 挙げ句、「日本にリバイバルが起きないのは、日本がかつてアジア侵略を行って、多くのアジアの人々の血
  • を流したからだ」という見当違いの発言によるというのだから、呆れてしまう。私は趙繩師とヨイド純福
  • 音教会の日本宣教のために捧げた多大な犠牲について大きな感謝を覚えることにおいて人後に落ちない者で
  • あるが、この点についてはいただけない。趙繩牧師は知らないのであろうか。日本が大東亜戦争を始める
  • 前のアジアの状況を。日本とタイ中国以外のアジアの諸国は、みな当時欧米の植民地としてその支配下にあ
  • ったのである。そしてアジアの人々は長い間奴隷のような状況に置かれ、白人達の搾取の欲しいままにされ、
  • 反抗する者たちは容赦なく虐殺されていったのである。日本が「東亜の解放」を目指して戦って破れはした
  • が、アジア人達は日本が白人達と戦い、一時的には勝利していっている姿を見て勇気を得、各地で独立運動
  • が起きて、遂に、戦後アジアから欧米諸国は出て行ったのである。もし日本がアジア侵略をして人々の血を
  • 流したが故に、リバイバルが起きないと言うならば、長い間アジア諸国を植民地にして、日本よりも何倍も
  • 何十倍も酷いことをしていた欧米諸国には、もっとリバイバルが起きない筈である。更には、人民革命や朝
  • 鮮戦争、それに続く文化大革命によって何千人もの人々を殺戮した結果成立した現在の中国では、もっとリ
  • バイバルが起きない筈である。
  •  それでは、なぜ日本よりも何倍も何十倍も酷いことをしているこれらの諸国ではリバイバルが起きて、日
  • 本では起きないのであろうか。主たる理由は、まだその時が来ていないからであると言う他はない。しかし
  • 敢て理由を尋ねるならば、それは恐らく、罪責感が日本民族の民族的無意識の中に刷り込まれてしまったか
  • らではないだろうか。欧米諸国はキリスト教があったので、彼らの非人道的行為による罪責感は主の贖いの
  • 御力によって削減され、民族的無意識の中に迄根をおろすことはなかった。だが、日本人の場合はそうでは
  • なかった。巧妙に執拗になされた罪責感の刷り込みは、日本人の持つ類希なるナイーブさや誠実さと相俟っ
  • て、深く強く日本人の深層部分に形成されていったのである。そしてそこに悪魔が足場を置いたのである。
  • と言うのは、悪魔はしばしば人間の罪責感につけ込んでくる(この点については、拙著『教会成長の勘所』
  • “悪魔追放論”特に『罪責感につけ込む悪魔』参照)。日本人の民族的無意識に植え付けられた罪責感の部分
  • に悪魔は張り付き、日本のリバイバルを押さえ込んでいると言えないだろうか。
  •  それでは、この「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」は具体的にどのように推し進めら
  • れていったのであろうか。それは、昭和20年(1945年)12月8日の「太平洋戦争史」(GHQは
  • 『大東亜戦争』を使わせず『太平洋戦争』と言わせる)の各新聞一斉掲載によって開始されたとされている。
  • この詳細については次項に譲るが、「東京裁判」自体が実は国際的舞台を用いた「ウォー・ギルト・インフ
  • ォメーション・プログラム」であったのみならず、その判決こそがその集大成であったと言える。かくて、
  • 江藤淳氏も次のように結論づけたのだが、その言説は、今日の日本の状況に照らしてみても、非常に暗示的
  • と言える。
  •  「つまり、東京裁判は、それ自体が大仕掛けな『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』で
  • あったのみならず、日本人から自己の歴史と歴史への信頼を、将来ともに根こそぎ『奪い』去ろうとする組
  • 織的かつ執拗な意図を潜ませていたのである。  そして『奪』おうとする者と、『名誉』を『擁護』し、
  • 『事実の歪曲や悪意ある批判に対抗』しようとする者とのあいだの必死の抗争が、市ヶ谷法廷ばかりでなく、
  • 占領下の日本の言語空間のいたるところで展開されていたということを、これら一連の文書は明らかに示し
  • ている。
  •  しかしまた、それと同じような抗争は、今なお依然として繰り返されているということもできる。それは、
  • 当時市ヶ谷法廷に代表を送っていなかった政権や国が、『奪』おうとする者の同じ役割を、将来にわたって
  • いつでも果たし得るようなメカニズムが、占領中の宣伝計画の構造の中に仕掛けられていたために他ならな
  • い。」
  •  特に、この最後の節に注目する必要がある。「当時市ヶ谷法廷に代表を送っていなかった政権」とは現在
  • の共産党政権下の中国を指し、「国」とは韓国と北朝鮮を意味している。これらの国々は、事あるごとに、
  • 当然のごとく、日本の内政に干渉をしてきたし、今もしている。そして日本政府は、これらの国々の内政干
  • 渉が起きる度に、毅然とした対応ができず、いつでもオロオロした不様な姿をさらしている。他の諸外国か
  • ら見ると、何とも奇妙に見える事であろう。江藤淳氏によると、実はこのような不思議な日本の外交姿勢は、
  • 「東京裁判」を含むGHQによる「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の中に仕掛けられ
  • たメカニズムが、半ばオートマティックに作動し続けている結果に他ならないというのである。この「ウォ
  • ー・ギルト・インフォメーション・プログラム」を探求し、その中に仕掛けられているメカニズムを解明す
  • る事は、日本という国と日本人を解放し、本来の姿を回復するのに大いに役立つことになるばかりか、日本
  • のリバイバルの道を備えることになるのではなかろうか。

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